31日 3月 2021
さくらと重安小と新たな旅立ち
さくらが満開です。さくらが重安小をやさしく包みます。重安小は、さくらの花が校章です。さくらと重安小学校。さくらに囲まれて、私たち教職員も今日旅立ちです。あるおばあさんが、閉校式で打ち上げた1000発の花火や重安小のテレビ番組を見られてこう言われました。「希望をもちました。もっと生きようと思いました。しあわせに感じました。ありがとうございます」と。長い月日をかけてまいた「しあわせの種」。少しずつ少しずつ育ちますようにー。子どもたちへ「今日も 明日も みんなが笑っていられますように」「自分にいつも『だいじょうぶだよ』って言ってあげられますように。そして、友達にも『だいじょうぶだよ』って言ってあげられますように」「ことばにできないくらいの わくわくと出会えますように」「いそがず ゆっくりと大人になりますように」「どしゃぶりの雨の中でも そっとかさがありますように」「ポケットにはいりきらないくらい 想い出でいっぱいになりますように」 大人たちへ「みなさんと出会えて しあわせでした。本当にありがとうございました。みなさんとのご縁と絆をこれからも大切にしていきます」。では、みなさん「行ってきます」
26日 3月 2021
糸をたぐりよせる
子どもたちのいないブランコは、春風にこがれて、ゆらゆら揺れています。春風にのって、糸がまた紡がれました。「昨夕あった番組をたまたま見て来ました」と来客。テレビ画面を見ながら、「ギャー」と大声で叫んだそうです。「これっ!私の先生~~っ!!」と。そう、私が先生になって初めて教えた学校(高俣小学校〈現閉校)の教え子でした。すぐに会いに行こうっ!今しかない!と思ったそうです。あの頃の話をいっぱいしました。あの頃の私も元気だったそうです。いっしょにたくさん笑いました。重安を通して、糸が紡がれます。とまっていた時間の針が動き始めます。心の友からこうメッセージをもらいました。「ONE PIECEのキャラクターでいうと、『ルフィー』みたい」と。最高の言葉をプレゼントしてもらいました。ルフィーのように、これからも元気いっぱい、夢・信念・仲間を大切にしていきます。さて、明日は新聞で先生方の人事異動の発表があります。本当に、先生達(重安クルー)は、みんなみんな偉大でした。かけがえのない存在でした。この仲間がいてこその重安小でした。このようなすばらしい仲間に囲まれたことにも心から感謝です。
25日 3月 2021
スクールタクシー予行練習
大嶺小へのスクールタクシーに乗車する予行練習をしました。みんなOK!でした。ほっとしました。次に乗るのは始業式。ポケットに入りきらないくらい想い出でいっぱいになりますように-。さて、インディーズ落語家のハイジさんが、SNSでこんなことを綴られていました。「重小は《奇跡の学校》でした。少しでも関わりをもたせていただいたことが誇りです」と。こちらこそです。ブログは、残すところ明日と31日の2回のみとなりました。
24日 3月 2021
みがく
桜が咲き誇る。第14代の上利校長先生の娘さんたちが来校。いっぱい話を聞いて いっぱい笑った。桜のような方たちだった。今日も1日、全教職員が学校掃除。みんなよく働いた。来週の今日は、私たち教職員も旅立つ日。それまで心を込めて学校を磨く。
23日 3月 2021
糸
花火・ライトアップまで含めて、重安閉校セレモニーは、あまりにも壮大で、大反響だった。フィナーレは、重安KIZUNAプロジェクトの大人達が本当にがんばってくれた。今日も朝からずっとグラウンド・ライトアップの後片付け。最後までありがとうございました。縁の下の力持ちである大人達の粋な心が重安を支えてくれた。閉校式での挨拶でこんなことを話した。(一部抜粋)「・・・出会いは決して自分だけでのものではありません。出会いで『希望』が生まれてくること。出会いで人の力となれることを重安地域から学びました。みなさんとの出会いは、しあわせであり、逢うべき人たちだったのだと改めて感じています。『絆』も『縁』という字も糸へんです。『糸』は細くて切れやすい印象ですが、絆も縁も力強い字です。糸は、繊維をまとめてねじることによりとても強くなっていきます。絆も縁も同じだな、と感じました。一人ひとりの糸は紡がれ一人ひとりの物語となっていきます。また、別の糸と出会うことで新しい物語が紡がれていきます。重安は、みなさんの糸で、重安色の、そしてしあわせ色の布を織り上げています・・・」と。重安の物語は「糸」のように紡がれている。
21日 3月 2021
重安の奇跡・光の祭典
朝からずっと雨だった。奇跡が起きる。花火の3時間前。雨はピタリと止んだ。19時。子どもたちといっしょにカウントダウン。花火の音は心の奥底まで届く。夜空は、重厚な響きと輝きで満たされる。重安に関わる人たちの想いが紡がれた光の祭典。花火はフォルテシモとなる。・・・花火が大拍手の中フィナーレ。・・・そして、重安小が音楽とともに誇らしくライトアップされる。私の教え子も見に来てくれた。彼がこう言った。「人生で一番、本当に感動した花火でした。花火の音と色、学校とお集まりになった皆さんの優しさが伝わるセレモニーでした」と。テレビ局の方から「今、どんな気持ちですか?」と聞かれた。でも、言葉にならない。だって、あまりにもたくさんの想いがあるから。これまでの、重安物語があるから。今言えるのは、「ありがとうございます」の言葉。みなさんと出会えたことが誇り。テレビ局の方がこう言って帰られた。「たくさんの宝をいただきました」と。 ※ 花火の様子は、YouTube「重安小学校閉校記念大花火大会」でご覧いただくことができます。
21日 3月 2021
新たなスタートへ
閉校式・修了式・離任式を行いました。最後は、思いがけず、保護者から私も修了証書をいただきました。「重安小や重安地区に幸せの種を蒔き 大きく育て幸せの絆を紡いできました 重安小学校最後の校長として多大なる仕事を修了したことをここに証します」と綴られていました。堪えていた涙が一気にあふれました。今夜は花火を打ち上げます。
19日 3月 2021
君たちと過ごした最後の昼休み
君たちといっしょに過ごした最後の昼休み。君たちは、砂場で特別なお団子づくり。そして 青空を蹴るようにブランコ。君たちはいっぱいお話してくれた。「世界一しあわせな学校の世界一やさしい校長先生といっしょにお話した最後の昼休み」・・・ある子どもがこんなことを言った。私も君たちといっしょにブランコで空中を蹴った。重安小のブランコにはじめて乗った。こぎながら、3年間の思い出が短編映画のように心に映った。ゆらゆら揺れながら、瞳がにじんだ。明後日は、閉校式。
19日 3月 2021
さくらのはなびら
閉校式の準備が整いました。リハーサルを行いました。あとは明後日の閉校式を待つのみです。登校中 子どもたちがつぶやいていました。「あ~ 最後かあ~」・・・。「今、どんな気持ちなの?」と私。子ども「う~ん、今まで閉校した経験がないからなあ・・・言葉にできない・・・」。そうだね、確かに。微妙な心の動きなんです。今から給食。重安小で食べる最後の給食です。味わって食べますね。まどみちおさんの「さくらのはなびら」という詩 「えだを はなれて ひとひら  さくらの はなびらが じめんに たどりついた いま おわったのだ そして はじまったのだ ひとつの ことが さくらに とって いや ちきゅうに とって うちゅうに とって  あたりまえすぎる ひとつのことが かけがえのない ひとつの ことが」
18日 3月 2021
春
さくらが咲き始めた。21日の閉校式には、きっとたくさんのさくらたちも、新たな門出を祝福してくれるにちがいない。ある2年生の子がこうつぶやいた。「校長先生、21日は晴れるように、うちは4個もてるてるぼうずを作ってるんです。ぼくは3個つくりました」って。そして、はいているくつの片方を青空に向かって蹴り上げながらこう叫んだ。「21日、天気になあれ」と。くつは「晴れ」を占った。さて、ある3年生の子が私に質問をした。「校長先生、青春って なんですか?どうして青い春なんですか?」・・・ 「ぼくは(3年生だけど)青春しています」と子ども。「校長先生は、今も『青春』しているよ」と私。ある3年生の子と春探しをした。いっしょにいっぱい春を見つけた。つくしを見て「う『つくし』い」とそっとつぶやく子ども。3年生といろんな春を感じた。

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